事業承継支援へ新会社 東邦銀10月設立、コンサル業務を高度化

 

 東邦銀行は13日、企業の事業承継などをサポートする新たな完全子会社「東邦コンサルティングパートナーズ」を10月に設立すると発表した。コンサルティング業務を高度化し、成長戦略を描く事業計画の策定や企業の合併・買収(M&A)を含めた支援を強化。取引先の雇用の維持拡大につなげる考えだ。

 同行によると、経営者の高齢化や人口減少を背景に県内の休廃業・解散件数は年間800件を超える水準で推移している。一方、黒字企業でも後継者が見つからずに廃業を余儀なくされるケースが約500件に上り、円滑な事業承継に取り組まなければ、本県経済の停滞を招く恐れがある。

 また、新型コロナウイルスの影響で経営環境が急速に変化し、デジタル化やビジネスモデルの転換を迫られる企業も多く、新会社を通じて事業承継以外の分野でもさまざまな取り組みを後押しする。

 新会社は福島市大町に本社を置く。資本金は1億円。行員数人で開業し、将来的には外部の専門家らも加えた組織に発展させる。

 福島市の本店で記者会見した佐藤稔頭取はコンサルティング業務を「第2の柱」に位置付け、「企業には成長して雇用を増やしてもらい、人口減を食い止めたい。それが銀行の役割になる」と狙いを語った。