古里郡山誇りに、楽都から世界に歌声 テノール歌手小堀勇介さん

 
大槻会長から表彰状を受けた小堀さん(右)

 郡山市出身のテノール歌手小堀勇介さん(35)が国内外の舞台で活躍の場を広げている。「楽都」から世界に羽ばたいた小堀さんは「歌を通して郡山のまちを誇りに思ってもらえるような活動を続けていきたい」と意気込んでいる。

 小堀さんは安積黎明高に通った3年間、弓道部に所属し「音楽とは無縁の生活を送っていた」という。転機となったのは、音楽の授業でのオペラ鑑賞。歌声でさまざまな世界を表現する声楽にひかれた。「自分にはこの道しかない」。高校3年の夏、声楽家の道に進もうと決心。入試までの半年間で基礎をたたき込み、触れたこともなかったピアノも特訓を重ね、国立音大に現役合格を果たした。

 2015(平成27)年にプロデビューすると、文化庁の研修生制度でイタリアに留学。16年には欧州の舞台で本格的な活動を始め、19年の第88回日本音楽コンクール声楽部門で優勝した。

 現在は国内での舞台に加え、郡山市で開かれるコンサートにも積極的に出演、古里に豊かな音楽を届けている。

 市民団体が表彰

 郷土の盛り上がりに貢献したとして、市民有志でつくる「楽都郡山を考える会」が小堀さんを表彰した。大槻順一会長は「郡山を代表する声楽家として、今後も世界中に歌声を響かせてほしい」と激励した。

 小堀さんは「自分のやりたいことを貫いて勉強したことは、5年後、10年後も無駄にはならない。自分の『好き』を大切にしてほしい」と、未来の音楽家を目指す若者にエールを送る。