瓜生岩子の人生...歌に、喜多方のユニット「思いやる気持ちを」

 
瓜生岩子の人生を表現した「心は瓜生岩子」を歌う高畑さん(左)と樟山さん

 喜多方市のシンガー・ソングライター高畑ひらくさん(46)は、同市出身で社会慈善家として活躍した瓜生岩子(1829~97年)の人生をたどる楽曲「心は瓜生岩子」を制作した。ユニットを組む同市の音楽愛好家樟山(くぬぎやま)尚美さん(43)とともに、歌を通じて市民に岩子の生き様を伝えている。

 高畑さんと樟山さんは、ロシアによるウクライナ侵攻などを念頭に「世界で悲惨な戦争が起きている。曲を聴いてもらうことで(岩子が強く持っていた)相手を思いやる気持ちが広がってほしい」と思いを語る。

 楽曲は、高畑さんがご当地アイドルに提供した曲「ナイチンゲール」をもとに編曲、歌詞をつけた。明るい曲調で、歌詞には「敵味方なく愛の手を」など、戊申戦争時に岩子が敵味方の区別なく、傷兵を救護した逸話を盛り込んだ。

 樟山さんは市内で飲食店「蔵屋敷あづまさ」を営む遊喜の常務で、交流があった高畑さんと2020年にユニット「常務と神様」を結成した。今年2月には楽曲をCD化した。

 2人は「子どもたちに岩子のように、人のために尽くす人に育ってほしい」との願いを込めて4月に市教委にCDを贈った。CDは市内の全小中学校に配られた。

 岩子の地元である同市熱塩加納町の熱塩小では、児童が岩子について学ぶ授業で曲を歌う予定だ。同校によると、事前に曲を聴いた子どもたちは「覚えやすい」などと話し、下校時に口ずさむ児童もいたという。