定置式水素ステーション整備へ 浪江、関係者が工事の安全を祈願

 
工事安全を願いくわ入れする前司社長

 伊達重機(浪江町)と日本水素ステーションネットワーク合同会社(東京都)は26日、浪江町川添で計画する定置式水素ステーションの整備に向けた地鎮祭を現地で行った。町内では24日に、ふくしまハイドロサプライ(福島市)が移動式水素ステーションを開所しており、「水素タウン浪江」で水素社会の実現に向けた動きが加速する。

 商用の定置式水素ステーションが整備されるのは相双地方で初めて。今年12月の完成、開所を目指す。伊達重機などが進める水素ステーションは、1時間当たり燃料電池車(FCV)約10台分の充填(じゅうてん)ができる。水素は当面、県内の水素製造販売事業所から調達するが、将来的には福島水素エネルギー研究フィールド(浪江町)で製造された水素の活用を視野に入れ、水素の地産地消モデルの構築を目指す。

 地鎮祭で伊達重機の前司昭一社長(71)がくわ入れし、工事の安全を願った。前司社長は「浪江が目指す水素タウンの実現と、古里の発展のため、地元企業として地域に貢献したい」と話した。

 同社は1985年に創業し、主にクレーンのリース事業などを浜通りで展開する。今回、新たに水素事業に乗り出すのを機に、水素を燃料とするトヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」のリース事業を昨年始めた。車両は50台用意し、現在は半数の契約を得ているという。