自分のルーツ確認...桑折訪問、キューバ移民のひ孫 先祖の墓参り

 
はつよさん(左)らと共に半沢家の墓を訪れ、自身のルーツを確かめたウリセスさん(右)

 桑折町出身でキューバ移民となった故半沢豊治さん、ミヨシさん夫妻のひ孫で、日系4世の医師ウリセス・ロドリゲス・ハンザワさん(26)は4日、桑折町の豊治さんの生家と半沢家の墓参りに訪れ、自身のルーツを確かめた。

 豊治さんはペルーを経て1918(大正7)年にキューバに渡航。キューバ南部のフベントゥ島(和訳・青年の島)で野菜栽培の先駆者となり、生涯を島で過ごした。

 「キューバ青年の島日系人と福島友好の会」会長を務めるウリセスさんは「日本の歴史を勉強したい」と昨年11月に来日した。現在、新潟大で日本語を学んでいる。

 ウリセスさんは日本滞在中に「家族のルーツを知りたい」と桑折町への訪問を熱望。キューバで半沢さん一家を取材した元福島民友新聞社論説委員の紺野滋さん(73)の案内で豊治さんの生家を訪ねた。

 生家では豊治さんの孫で故豊利さんの妻はつよさん(73)らが出迎え、生前の豊治さん夫妻について語り合った。近くの半沢家の墓も訪れて献花した。100年超の時を経て先祖の霊を慰めた。

 豊治さんの故郷桑折町の印象について、ウリセスさんは「静かで落ち着いた美しい町」と語り「念願だった半沢家に来ることができて大変うれしい。帰国後は日本での経験をフベントゥ島の日系コミュニティーに伝え、日本とキューバの友好の輪をさらに広げたい」と抱負を述べた。