満開!ピアノに「三春滝桜」 会津塗、漆芸家角田さんが絵付け

 
絵付けが完成したピアノの前に立つ角田さん=北塩原村・漆芸工房角田

 北塩原村在住の漆芸家角田(つのだ)純一さん(52)が、グランドピアノへの絵付けを完成させた。滝桜やハスをテーマにした漆絵で、制作に1年半以上をかけた大作。18日に千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月で開かれる演奏会で初披露された後、ベトナムのリゾートホテルに運ばれて利用される。

 角田さんは会津地方が誇る「会津塗」の伝統を引き継ぐ漆芸家で、日展や日本現代工芸美術展に何度も入選している。2007(平成19)年に同村裏磐梯地区に工房を開設後は、個展などで裏磐梯の風景を描いた作品も展示している。

 今回のピアノ作品は、知人のジャズピアニスト、ケイコ・ボルジェソンさんから依頼があって手がけた。20年9月から作業を開始し、ケイコさんが愛用するピアノの大屋根部分に、表側は三春町の滝桜、裏側はベトナム国花のハスを描いた。今春オープンしたベトナム・ダナン市のリゾートホテル「ダナン三日月」に運び、ケイコさんが現地で演奏する予定だ。

 角田さんにとってピアノに漆絵を描くのは初挑戦。「これほど大きなキャンバスと向き合うのは初めてだったし、表裏の両面に描くことも難しくて緊張の連続だった」と打ち明けながらも「納得のいく作品に仕上がった」と笑顔で話した。