まほろん館長に石川日出志氏 菊池氏後任、6月28日付で就任

 
「歴史の面白さを届けたい」と語る石川氏

 県文化財センター白河館「まほろん」は7日、退任する菊池徹夫館長(82)の後任に、明治大文学部専任教授の石川日出志(ひでし)氏(67)=日本考古学=が28日付で就任すると発表した。

 石川氏は新潟県出身。明大文学部卒、明大大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。明大文学部専任教授、同学部長のほか、日本考古学協会副会長を歴任した。

 本県関係では、白河市天王山遺跡調査検討委員長にも就いていた。

 考古学が専門で、北海道続縄文文化から朝鮮半島青銅器、初期鉄器文化までを含め、弥生時代並行期の文化の多様性と相互関係の解明が研究テーマ。同館は、県文化振興財団の考古学専門の職員や市町村職員への指導を通し本県文化の振興なども期待しているという。

 菊池館長は27日付で退任する。

 歴史の面白さ届けたい

 まほろんの新館長に就く石川氏は7日、福島民友新聞社の取材に「県の文化財保存の取り組みに協力しながら、歴史の面白さを届けたい」などと抱負を語った。

 ―本県の考古学に対する印象は。
 「まほろんに通い詰めた時期もあり、福島県の考古学からは多くのことを学んだ。東北、関東、北陸の文化が複合しており、多くの遺跡や文化財が発見され、非常に魅力がある場所だ」

 ―本県の考古学の課題は。
 「遺跡調査などに携わる人の数が限られており、世代交代の時期も迎えている。技術継承を含め、今まで以上に人材育成のサポートをしていきたい」

 ―まほろんをどのような施設にしていきたいか。
 「歴史資料により触れることができる学びの場を整備して、県内外の人に歴史の面白さを感じてもらえる施設にしていきたい。東日本大震災で被災した文化財などの保護活動などにも貢献し、寄り添っていきたい」