新たな挑戦...パン店開店 福島の居酒屋「たすいち」店主浦本さん

 
「たすパン」の前で「笑顔あふれる店にしたい」とほほ笑む浦本さん

 福島市の居酒屋「たすいち」などで店主を務める浦本剛徳さん(45)が、同市新浜町にパン店「たすパン」をオープンした。パン店の出店は、新型コロナウイルス感染拡大で居酒屋の経営が厳しくなったのがきっかけ。浦本さんは「出来たてパンを食べながら、忙しい日常を忘れるようなゆったりとした時間を過ごしてほしい」と新たな挑戦に意欲を燃やしている。(八巻雪乃)

 従業員の元気な声が響く店内に、焼きたてのパンの甘い香りが漂う。「体に優しいパンを食べてほしい」。国産小麦と無添加にこだわり、1日に何度も焼き上げることで、出来たてでふわふわのパンを食べてもらえるように工夫している。

 コロナ禍前からパン店に興味があった。幅広い年代の女性や子どもにも親しまれ、居酒屋とは客層が異なるからだ。コロナ感染が拡大すると、市内の居酒屋2店舗は営業できない日々が続いた。「従業員を守りたい」。新しい業態に飛び込もうと決めた。

 パン作りを一から学び、試行錯誤を繰り返した。居酒屋の従業員に手伝ってもらい、何とか5月に開店へこぎ着けた。「コロナ禍で新事業を始める不安はあったが、何かやらなければと思っていた」と振り返る。

 開店以降、パンを求める主婦や子ども連れらが増えてきた。現在はテイクアウトのみだが、店内でパンが味わえるイートインスペースの開設も考えている。

 苦境の中から切り開いた道を歩み出した浦本さんは「子どもたちにも来てもらい、笑顔あふれる店にしていきたい」との思いを込め、よりおいしいパンを作っていく。

 住所は福島市新浜町2の43。問い合わせはたすパン(電話024・573・5312)へ。

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