工場長「うまいを届ける」 本宮・アサヒビール福島工場50周年

東北全域と新潟県に出荷するビールを製造する本宮市のアサヒビール福島工場は17日、工場完成から50年を迎えた。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を乗り越えて半世紀の節目を迎え、宮崎真二郎工場長は「今後も社員一人一人が全力で新しい酒類・飲料製造へ挑戦を続け、喜んでいただける『うまい!』を届けていきたい」と感謝を胸に、決意を語る。
同工場は、1972(昭和47)年にサイダーの製造工場として操業開始。79年からビールの製造が始まった。ビール製造ピーク時の2001年には大瓶換算で年間6億4千万本を出荷した。現在、工場では主力のスーパードライやクリアアサヒのほか、アルコール度数0・5%の「ビアリー」、プレミアムビール「花鳥風月」などの新商品も製造。同社全体の約15%の生産を担っている。また工場では、アサヒビールやグループ会社、協力会社の従業員約400人が働き、約9割が県内採用だ。
福島工場は地域産業のシンボル的企業として存在感を発揮してきた一方で、2011年の東日本大震災では存続の危機に陥った。製造ラインがある建屋の壁が崩落したほか、倉庫にあった缶ビール約15万ケースが荷崩れするなど大きな被害を受け、製造中止に追い込まれた。しかし、当時の加賀美昇工場長を中心に従業員が奮闘。急ピッチで復旧作業に当たったほか、ゲルマニウム半導体検出器を導入するなど原料、水、製品の放射性物質の検査体制も強化して、同年10月に製造再開を果たした。
本県の地産地消を応援しようと18年からは毎年、県オリジナル水稲品種「天のつぶ」を使った「アサヒスーパードライ福島工場限定醸造」を県内限定で販売。地域振興にも積極的に取り組んでいる。
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