友人遺作の歌詞CD化 葛尾の石井さん作曲、田村出身の歌手が協力

友人の遺作を手にする石井さん(左)、藤さん
東日本大震災で葛尾村から郡山市に避難する石井一人さん(75)が作曲した「雪の待合室」と「アカシヤの咲く町で」がCDになった。作詞を担当した浪江町の詩人根本昌幸さんが昨年11月に病気のため亡くなったこともあり、石井さんは「友人の遺作を世に出せて良かった」と胸をなで下ろしている。
石井さんは元日本作曲家協会員。根本さんとのコンビでキングレコードから曲を出したこともある。しかし、石井さんは30代でのどの病気になり、作曲活動をやめていた。
石井さんは震災後、郡山市に避難した。台風19号でも被災し、気持ちが落ち込んでいたところ、根本さんから連絡があった。「一緒にまた頑張ろう」。2人は長年のブランクを経てコンビを復活させ、曲を作りあげたが、根本さんは急逝した。
石井さんが「友人の遺作を聞いてもらいたい」と歌い手を探していたところ、田村市出身の歌手、藤めぐみさんが協力してくれることになった。
石井さんは「(根本さんは)天国で喜んでくれていると思う」と話している。CDは1350円。葛尾村復興交流館あぜりあなどで販売している。
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