福島市写真美術館舞台に公演 劇団120○EN、館内移動し演技

 
福島市写真美術館の全館を舞台に迫力ある演技を披露する出演者ら

 福島市を拠点に活動する演劇集団「劇団120○EN(ひゃくにじゅうえん)」は18、19の両日、同市森合町にある築100年の福島市写真美術館の全館を舞台にした演劇「花ノ寫眞(しゃしん)館」の公演を行った。出演者が館内全体を移動しながら迫力ある演技を披露し、観客を引きつけた。市写真美術館、市振興公社の主催。

 決まったステージや客席がなく、観客が自由に見る場所を選ぶことができるイマーシブシアター(体験型演劇作品)の手法で上演された。

 100年前の大正時代の福島を舞台に、「見るものが必ず幸せになれる」といわれる「ある花の写真」を盗んだのは誰か、5人の出演者が互いに推理し合う物語。出演者は館内全体を動き回りながら演じ、訪れた観客も一緒に館内を巡った。犯人を予想する投票が行われる場面もあり、観客は出演者の人間模様や表情などに注目しながら公演を楽しんだ。

 会津若松市から家族で訪れた高木昴多さん(15)は「出演者との距離が近く、臨場感があった。移動しながら見る劇は初めてでとても楽しかった」と話した。

 同劇団は2011(平成23)年に発足。福島市の歴史や民話を基に創作劇を演じている。