コロナ下、直接面会に笑顔 伊達の特別養護老人施設に専門棟完成

母マツイさん(左)と面会する庄司さん夫妻
会いたい時に会えないをなくしたい―。伊達市の社会福祉法人慈仁会の特別養護老人ホーム星風苑に20日、面会専門棟「Espoir」が完成し、コロナ下でも入所者と家族の直接面会が可能となった。同法人によると、面会専門棟は県内でも珍しいという。
利用初日となったこの日、南相馬市の庄司武夫さん(79)、イネ子さん(75)夫妻は施設を訪れ、入所する母マツイさん(103)と面会し、「元気そうでほっとした。ガラス越しだったが、距離は近かった。これからも利用したい」と話した。面会棟では、入所者と家族が別の場所から出入りし、部屋をガラスで仕切ることで面会によるコロナ感染を防ぐ。
施設では、入所者の感染防止のため、緊急の場合を除き、直接の面会を中止してきた。家族に入所者の様子を伝える写真を毎月送付したり、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用したオンライン面会を行ったりしてきたが、家族の高齢化もあって使いこなすのが難しいこと、入所者が画面上の家族を認識できないことなど課題もあったという。そこで同法人は、感染症の流行に左右されずに家族と会えるよう、面会棟を建設した。
面会は事前予約制で原則30分間。土、日曜日も対応する。同法人の鈴木千恵子副理事長・施設長は「久しぶりに対面している入所者と家族の笑顔を見てうれしかった。一人でも多くの人に利用してほしい」と話した。
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