希少な「会津産漆」で酒器5種類制作、若手漆器職人ら取り組み

 
若手の会津漆器職人らをまとめて、酒器を完成させた小松副部会長

 NPO法人はるなか(会津若松市)の漆部会は、希少な会津産の漆を使って5種類の酒器を完成させた。昨夏から若手の会津漆器職人ら7人が制作に取り組んできた。制作チームのリーダーを務めた副部会長の小松愛実さん(33)は「若手がデザインを手がけたので、苦労が多かった。自分が考えた作品を世に出せて良い機会になった」と達成感をにじませた。

 酒器の制作は、市内の會津酒楽館渡辺宗太商店と連携し、日本酒とのセット販売を目指す企画がきっかけで始まった。材料には同NPOが2006(平成18)年に植樹した木から昨年、採取した漆を用いた。

 制作チームは昨夏にデザインを考え、市内の職人に依頼し、5種類の木地を用意した。冬から漆塗りの作業に取りかかった。
 酒器のデザインは、漆を採取する際に使う容器「たかっぽ」をイメージしたり、酒の酵母が発酵する際に出る泡を表現したりしたという。5種類の酒器は地酒と一緒に売り出し、いずれも完売した。

 同NPOは今後も、会津産漆を使ったオリジナルの商品開発を通して、若手の会津漆器職人を育成したい考えだ。小松さんは「会津産漆を使ったはるなかブランドの商品を制作し、若い人の仕事につながれば」と口元をほころばせた。

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会津産の漆を使った5種類の酒器。いずれも完売した