首里城再建へ届け歌声! 葵高合唱部とバイオリン奏者...楽曲提供

 
竜馬さん(左)と「SHURINOUTA」の初合わせをする部員

 葵高合唱部とバイオリン奏者の竜馬さん(37)は、2019年に火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の復興プロジェクトに、共演して録音した楽曲を寄贈する。部員らは「大切なシンボルを失った沖縄の人々の心に寄り添いたい」との思いを胸に、録音に向けて練習を重ねている。

 千葉県出身の竜馬さんはこれまで、自身のライブのために何度も沖縄を訪問。首里城の修繕に携わる漆芸家と出会い、交流を重ねるうちに城への思いが強くなっていった。

 そんな中、「沖縄のシンボル」を失う火災が発生。心を痛めた竜馬さんは翌日から作曲を始め、1カ月ほどかけて再建への願いを込めた楽曲「SHURINOUTA」を書き上げた。

 今回の企画は竜馬さんが昨年、同校の音楽祭に出演したことや音楽の授業の講師として出向いた縁などが発端となり、「SHURINOUTA」の合唱版を共演することになった。楽曲は寄贈された後、沖縄県公式の首里城再建ソングとして交流サイト(SNS)などで発信されるという。

 同校合唱部の本田埜乃(のの)部長(3年)は「沖縄と福島は遠いけれど、震災を経験した私たちにも再建や復興に対する特別な思いがある。心を込めて歌うことで多くの人を勇気づけられたら」と意気込む。竜馬さんは「当たり前の日常の大切さと、沖縄の人には県外の人も思いを寄せていることを感じてほしい」と話した。

 6月20日、会津若松市の会津稽古堂で初合わせが行われた。竜馬さんと約20人の部員は、各パートの響きを確認しながら豊かなハーモニーをつくり上げていた。

 録音は18日、同市の會津風雅堂で開かれる、同校合唱部定期演奏会の中で行われる。