米若手オーケストラに参加へ 相馬出身バイオリン奏者の佐藤さん

 
「刺激を受けて、演奏の幅を広げたい」と話す佐藤さん

 相馬市出身で、相馬子どもオーケストラで学んだバイオリン奏者佐藤花音(かのん)さん(22)はこの夏、若手音楽家が集い、米国で編成されるオーケストラに日本人として唯一参加する。佐藤さんは「それぞれ音楽の感性が違うたくさんの人と交流するのが楽しみ。刺激を受けることで、今後の演奏の幅を広げたい」と渡米を前に胸を高鳴らせている。

 佐藤さんは、南米ベネズエラで始まった音楽教育の手法を実践する「エル・システマジャパン」(東京都)が手がける相馬子どもオーケストラに中学2年から所属。ウィーンフィル公演で来日した、世界を代表する指揮者の一人グスターボ・ドゥダメル氏の前でコンサートマスターとしてモーツァルトを演奏し、サントリーホールで同氏と共演したこともある。

 2018(平成30)年に入学した宮城学院女子大ではバイオリンを専攻。今春に卒業してエル・システマジャパンに勤務し、相馬子どもオーケストラで指導に携わっている。エル・システマジャパンからの推薦を受けて、今回の参加が決まった。

 オーケストラは、世界22カ国から参加する18~26歳の若手音楽家100人余りで結成。19日~8月5日にドゥダメル氏ら一流の芸術家から指導を受け、米国の著名な野外音楽堂「ハリウッド・ボウル」やカリフォルニア大バークレー校でコンサートを開く予定。

 佐藤さんは「言葉は通じなくても、音楽で一緒につながることができる。そんな経験を多くの子どもたちにしてほしい」と話した。