命守る防災士育てたい...須賀川の水野さん、勉強会で資格取得伝授

須賀川市の防災士、水野栄さん(75)は本年度から、自身が会長を務める任意団体「須賀川市の防災を考える会」で防災士の資格取得のポイントを教える勉強会を始めた。水野さんは「防災士の資格を取る勉強を通じて、災害から身を守るための知識を広めていきたい」と力を込める。
水野さんは約5年前に同会を組織し、市内の公民館の講座や自主防災組織などを対象に講習会を開いてきた。活動を進める中で、「地域に防災の専門知識を持っている防災士が増えれば、より多くの人の命を守れる環境がつくれるはず」と感じていたという。
そんな中、2019年に起きた東日本台風では、阿武隈川が氾濫し、市内は大きな被害を受けた。水野さんの自宅も床上約70センチまで浸水した。「今までなかった規模の大災害が増えてきている。自分の知識や経験を伝えることで防災に関心を持ってほしい」と危機感を強め、勉強会の開催に向けて構想を練った。
勉強会は新型コロナウイルスの感染状況を考慮しておととし、昨年は実施を見送り、本年度から2カ月に1回のペースで開いている。
試験対策の講座をはじめハザードマップの見方や応急手当て、避難所の運営方法など、年間を通して防災士の資格取得に役立つ知識や実技を伝えていく計画だ。
勉強会では現在、資格取得を目指す会員や市民らが学んでいる。水野さんは「防災の知識は1、2回聞いただけではすぐ忘れてしまう。資格の勉強を通じて、継続して防災を考える場を設けたい」と強調した。
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