柳沼家所蔵の明治期資料...郡山市に寄贈、開成社社員の子孫

 
品川市長に目録を贈った柳沼さん(右)

 郡山市の柳沼克郎さん(41)=三英堂事務機社長=は19日、近現代の同市の歴史を知る上で貴重な資料を同市に寄贈した。

 柳沼家の祖先である柳沼恒五郎氏は安積開拓を担った「開成社」の社員で、製糸会社を設立するなど同市の発展に寄与した。柳沼さん宅の蔵には当時の資料が数多く残されていたが、去年2月と今年3月の地震で蔵が被害を受けたことや、経年による劣化も進んでいたことから「今後の保管は難しい」と判断し、市に贈ることを申し出た。

 寄贈したのは、明治天皇が郡山を巡幸した際に贈られた銀杯と礼服の目録や、内閣総理大臣を務めた松方正義が書した掛け軸、恒五郎氏がかぶっていたシルクハット、明治期の写真などで合わせて約30点。

 柳沼さんが同市役所を訪れて品川萬里市長に「有効に活用してほしい」と目録を手渡した。品川市長は「市の歴史を伝える資料として大切にしていきたい」と話した。

 資料は2024年度の完成を目指している「(仮称)市歴史情報・公文書館」で公開する予定という。