故古川利意さんの作品を収蔵...蔵の美術館オープン 西会津

 
(左から)私立美術館のオープンを喜ぶ西尾さん、小泉さん、小野木さん

 築150年の蔵を活用した私立美術館「古川利意(としい)記念美術館 農とくらし」が18日、西会津町奥川にオープンした。館長の小野木麗子さん(72)は「古川さんの作品を見てもらう場ができて良かった。地域の憩いの場や美術品を通して、会津地方の農業と暮らしに触れる場所にしたい」と笑顔を見せる。

 故古川利意さん(会津坂下町出身)は会津地方で教員などを務める中、会津の農村の暮らしを絵画で表現するなど画家としても活動した。古川さんと生前交流があった小野木さんは古川さんから多数の作品を託されており、「蔵を使って多くの人に古川さんの作品を見せたい」と西会津町地域おこし協力隊でアート担当の西尾佳那さん(28)に相談。西尾さんが美術館の設立に向け計画を練り、知人で東京都の設計士小泉立さん(29)がデザインを担当した。改修工事は3月末から始まり、県内外の若手有志らが手伝った。昔ながらの蔵の雰囲気を残しつつ、内装は手すりに漆、壁の一部に町の伝統工芸品「出ヶ原和紙」を使用した。

 オープンには、町内外から多くの来場者が訪れ、鮮やかな色彩で当時の暮らしなどを表現した古川さんの作品や美術館の内装などに見入っていた。西尾さんは「アートで人と人をつなげることができた。来場者の心のよりどころになるとうれしい」と思いを語る。

 住所は西会津町奥川飯里字里道2246。時間は午前10時~午後5時。開館は土、日曜日、祝日(豪雪地帯のため12月~4月下旬は休館)。入場無料。管理運営のため協力金をお願いしている。