「しゃがむ土偶」に魅せられ...福島の河原田さん、グッズ通し発信

 
「しゃがむ土偶」の発信に取り組む河原田さん

 「『カッコイイ』『カワイイ』をきっかけに、もっと魅力を知ってほしい」。福島市の河原田充さん(32)は、同市飯坂町東湯野の上岡遺跡から発掘された国重要文化財の土偶「しゃがむ土偶」(愛称ぴ~ぐ~)に魅せられ、Tシャツやパーカー、マスクなどの雑貨の販売を通じて熱く「ふくしまのスーパースター」の発信に力を入れている。

 河原田さんは、ブライダル貸衣装や社交ダンススタジオを手がけるSACHIKOのゼネラルマネジャー(GM)。約2年前、しゃがむ土偶の模型をたまたま目にし「これは何だろう」とインターネットなどで調べ始めた。土偶としての価値やモモ畑から出土したという福島らしいエピソードを知り「福島市を知っているつもりでも、まだまだだった」と痛感した。

 考古学に興味があったわけではないが、しゃがむ土偶が展示されている同市の「じょーもぴあ宮畑」に通い詰めて文献を調べるうちに、しゃがむ土偶の奥深さにのめり込んだ。

 観光資源としての魅力も感じた河原田さんは市の担当課に直談判し、グッズの開発に着手した。しゃがむ土偶を前面に出すより「よく見ると」というさりげないデザインにこだわっており、河原田さんは「『何だろう』から始まり、しゃがむ土偶を知らない世代に興味を持ってほしい」と思いを語る。

 各種イベントにも出店し「モモや温泉とともに福島市の"顔"。混沌(こんとん)とした時代だからこそ、上下なく助け合って生きていた縄文時代に思いをはせてほしい」と、しゃがむ土偶への注目を呼びかけている。