和太鼓で震災語り継ぐ 川俣プロ奏者・遠藤元気さん 11日演奏会

川俣町の和太鼓奏者遠藤元気さん(33)は、8月11日に福島市のとうほう・みんなの文化センターで開かれる「つなぐ・つながるコンサート」に出演する。東日本大震災による避難を乗り越え、若手アーティストとして活動の幅を広げている遠藤さんは「演奏を通して若い世代に震災を語り継いでいきたい」と思いを語る。
遠藤さんは10歳の時、川俣町の山木屋地区を拠点に活動する和太鼓団体の山木屋太鼓に所属し和太鼓を始めた。22歳の時に震災と東京電力福島第1原発事故が発生。山木屋地区に避難指示が出て一時避難を余儀なくされた。
震災後の苦難の中、演奏を通じて出会った人たちの顔を思い浮かべているうちに、「今自分にできることは、和太鼓で幸せを届けることだ」と考えるようになった。24歳でプロの和太鼓奏者としての活動を始めた。
現在は国内外での演奏活動のほか、子どもたちへの和太鼓の指導などを行っている。「自分とふるさとをつないでくれた和太鼓の素晴らしさを伝えていきたい」。今後も和太鼓を通して人々に元気を届けていく考えだ。
箏の大川さん、尺八の中島さんも出演
コンサートには、双葉町出身で箏奏者の大川義秋さん(26)と相馬市出身で尺八奏者の中島麗さん(25)も出演。遠藤さんと同様に震災を乗り越えて活動する若手アーティストで、当日はソロ演奏や合同演奏のほかトークショーを行い、震災を乗り越えた経験などを披露する。
午後1時30分開演。定員は350人で、チケットは全席自由で一般千円、大学生以下500円(当日精算)。申し込み、問い合わせはとうほう・みんなの文化センター(電話024・534・9191)へ。
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