ハニーズ、ミャンマーに新拠点 コロナ後生産強化、服需要を見据え

婦人服製造・販売のハニーズ(いわき市)は、ミャンマーに新たな生産拠点となる工場を建設する。現地で申請中の建築許可が下り次第着工し、来夏の稼働を目指す。軌道に乗れば同社の洋服のうちミャンマーからの調達率が50%超を占める。アフターコロナの婦人服需要の増加を見据え、生産体制を強化する考えだ。
工場は、ミャンマー最大の都市ヤンゴン郊外にある第2工場の敷地内に建設する予定で、同国内での生産拠点は3カ所目。延べ床面積は約1万6000平方メートルで約15億円を投資する。生産量は月間10万枚程度で、中国から調達した生地などを使い、主にコートや上着類の縫製を行う。
ミャンマーでの生産体制強化の背景には、低価格・高品質の商品を維持する狙いがある。同社は2022年5月期に、洋服の約9割を東南アジアから調達しており、ミャンマーは44%を占める。物価が安く、質の高い現地の労働力に支えられており、設備の自動化などを含め一層の効率化を図る方針だ。
軍事クーデターの影響が危惧されるが、同社の工場は通常通り稼働しており、今後も影響は限定的とみられることから工場増設に踏み切った。
コロナ禍による行動制限の影響で服飾業界は厳しい状況が続くが、今年3~7月の売り上げはコロナ禍前の19年を上回るなど、回復の兆しが見える。制限がなかった5月の大型連休などの需要に支えられたという。
担当者は「コロナの影響は続くが、正常化に向かうとみている。外出需要に応えるためにも、いい物を安く提供していきたい」としている。
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