専門家「クマに注意を」 福島・在庭坂、集団行動や鈴使用呼びかけ

 
クマを追い払うため、花火を使用する市鳥獣被害対策実施隊のメンバーら=18日午前、福島市在庭坂

 福島市在庭坂で17、18の両日、半径500メートルの狭い範囲でクマによる2件の人的被害、1件の目撃情報があったことを受け、地元からは不安の声が上がっており、専門家は「一層の注意を」と注意を呼びかけている。

 クマの生態などに詳しい福島大食農学類の望月翔太准教授(38)は、今回のクマが出没した範囲などから同じクマの可能性があるとした上で「一般的に早朝や昼、夕方などにクマは行動が活発化する傾向がある。むやみに怖がる必要はないが、一人ではなく集団での行動や、クマ鈴を複数付けるなど一層の注意をしてほしい」と求めた。

 現場付近では18日、福島署や市役所が広報車などで付近住民らに注意を呼びかけた。加えて、市鳥獣被害対策実施隊が川沿いなど4カ所にわなを設置したほか、隠れたクマを追い払うため花火を発射した。

 同署によると、管内では18日現在、在庭坂地内での目撃は11件で管内全体の約2割に上るという。

 現場付近に住む60代女性は「やっぱり怖い。2歳の孫が遊びに来ていて、外で一緒に遊ぼうかなと思ったけど、それができない」と不安を吐露した。現場付近の果樹園農家の70代男性は「これからナシの収穫が始まる。収穫は朝方なので気を付けなければ」と警戒した。