誰もが楽しめる浜に 南相馬で有志活動、水陸両用車いすやマット

 
「年間を通じて気軽に海に親しんでもらえる環境にしたい」と語る一関さん(右)

 南相馬市の市民有志らでつくるハッピーアイランドウェーブプロジェクトは、高齢者や障害者など多様な人が安全に海を楽しめる「ユニバーサルビーチ」の実現に向けた活動を始めた。プロジェクトリーダーの一関宙(はるか)さん(46)は「あらゆる人に優しい海にしたい」と力を込める。

 ユニバーサルビーチの普及に取り組むNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(神戸市)によると、車いすやベビーカーを使った砂浜の移動は、車輪が砂に埋もれて自力での移動が難しいため、海に来ることを諦める人もいる。専用のビーチマットを敷いたり、水陸両用の車いすを使ったりすることで移動しやすくなり、現在では全国各地でユニバーサルビーチ化が進んでいるという。

 一関さんは昨年、南相馬市原町区の北泉海岸で活性化に向けたイベントを実施したが、ベビーカーを押している人や足のけがで砂浜に降りられない人を目にした。そこで、誰もが楽しめる環境を整え、海の魅力を知ってもらおうと活動を開始。8日には北泉海水浴場でビーチマットや水陸両用車いすの体験会を開き、関係者と課題などを探った。

 今後はニーズに応じ県内の海岸のユニバーサルビーチ化を進めたいという一関さん。「海は本来、誰もが楽しめる場所。年間を通じ気軽に海に親しんでもらえる環境にしたい」と意気込む。