災害時も快適、キッチン・トイレ付キャンプ用具 いわき企業開発

 
キッチンとトイレを備えた箱形ユニット「キャンピット」を開発した橋場社長

 いわき市で野外体験施設を運営するクルーズプランニングは、キッチンとトイレを備えた箱形ユニット「キャンピット」を開発した。年内にも販売する。軽トラックの荷台に載る大きさで、キャンプ場だけでなく災害時の活用も視野に入れる。橋場慶彦社長は「被災した経験を生かしながら快適なキャンプ環境の実現を目指した」と話している。

 キャンピットは高さ約1.8メートル、幅約19メートル、奥行き約14メートルで重さは約300キロ。約50リットルの飲料水用タンクやソーラーパネル、ポータブル電源を備える。トイレは介護現場で使われている自動ラップ機構を採用、1回ごとに熱圧着で密封して床下から排出する。

 開発のきっかけは2019年の東日本台風だった。橋場社長は「いわき市内で炊き出しをした時、電気は早めに復旧したが、水とトイレが課題だった」という。災害支援対応として、キッチンを外してトイレを2台とする仕様にも変えることもできる。

 平常時については「女性でも気軽にキャンプができるよう、衛生面や水回りの混雑などを解決できないかと考えた」という。キャンプ場だけでなく、水道や電気を整備することが難しい観光地での活用も視野に入れる。

 試作品が今年6月に完成した。東京都内で7月に開かれたアウトドア関連展示会では、地方自治体やキャンプ場関係者の関心が高かったという。価格は未定。問い合わせは同社(電話0246・35・2940)へ。