学法福島3度目の優勝 手作り電気自動車省エネレース、作戦奏功

 
3年ぶり3度目の優勝を果たした学法福島高エコラン研究部の部員たち

 学法福島高エコラン研究部は、秋田県大潟村で開かれた手作り電気自動車の省エネレース「2022ワールド エコノ ムーブ」の鉛蓄電池部門ジュニアクラスで3年ぶり3度目の優勝を果たした。部長を務める3年の山田和希さん(18)は「仲間の協力があってこその優勝。全員が一つになって冷静に走り抜くことができた」と喜びを語った。

 同大会は国内の手作り電気自動車レースとしては最も歴史がある。今年で27回目の開催で、6、7の両日に開催された。同一規定のバッテリーを使用して2時間でどれだけの距離を走れるかを競う。ジュニアクラスには全国各地の高校が出場した。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止になり、昨年はドライバーの準備ができず参加できなかったため、出場は3年ぶりだった。

 清野真一顧問によると、気候条件や路面状況に応じたタイヤの空気圧の調整や消費電力のコントロールなどが勝負を決めるという。選抜メンバー7人と清野顧問が大会2日前から現地入りし、入念にテスト走行を重ねた。

 6日の予選を2位で通過。7日の決勝では、コースの特徴や雨上がりの路面を見極めて作戦を練ったことが奏功。走行距離約68キロと2位のチームに10キロ以上の差をつけた。

 ドライバーは2年の菅野志竜さん(16)が務めた。車体には空気穴がなく、ドライバーはサウナの中にいるような状態で2時間のレースに臨む。同部は熱中症対策として飲み物を保存する冷凍庫を準備したり、走行中に水分補給ができるようドライバーの背中に氷水を入れたりするなど万全な対策をした。それでも、予選のレース中に菅野さんに熱中症が疑われる症状が出たという。仲間のサポートもあり、体調を回復させて決勝でもハンドルを握った菅野さんは「みんなのおかげで決勝は不安なくレースに臨めた。感謝したい」と話した。

 9月には宮城県で開かれる大会に初出場する予定。山田さんは「どのチームもライバル視してくると思うが、負けないレースをしたい」と意気込んだ。