野球U18-W杯の舞台に、国際審判員 福島の高橋進也さん参加

 
日本人の審判として唯一、参加する高橋さん

 県内で唯一、野球の国際審判員として活躍する高橋進也さん(44)=福島市=が、9月に米フロリダ州で開催される18歳以下の野球U18ワールドカップ(W杯)でジャッジを務める。日本人審判員の参加は高橋さんのみで「日本代表選手と同じように、自分も高橋進也さん参加できてうれしい」と意気込む。

 県野球連盟県北支部に所属する高橋さんは学童野球や甲子園、都市対抗野球など幅広い試合で審判員を務める。国際試合での審判員は今回が5度目で、U18W杯には2015年と19年に参加するなど豊富な実績がある。

 今大会は9~18日に開かれ、高橋さんは日本戦以外で1日1試合、球審や塁審を務める予定だ。小学3年生でソフトボールを始め、福島北高では高校野球に打ち込んだが、足のけがで3年生最後の大会に出場できなかった。「不完全燃焼。何らかの形で野球に関わりたかった」。28歳で同支部に志願して審判員になると、16年には県内で初めて全日本野球協会の国際審判員試験に合格、活動の幅が広がった。

 「甲子園や国際大会など、選手では立てなかった舞台に立っている。審判員として特等席で野球を見ることができる」とやりがいを感じている。試合は平日にも行われるため「(勤めている)会社の理解なしでは活動できない。家族の協力もないと成り立たない」と感謝する。「基本を大切に」を信条に、試合中はさまざまな状況を想定しながらジャッジの準備を怠らない。

 国内外を転々とする中、学童野球に励む小学6年の長男に関わることが少なく、「正直、寂しい思いをさせている」と苦笑いする。

 国際審判員の資格は50歳以下という制限があり、残りは5~6年。「福島県から新たな国際審判員が誕生してほしい。野球に携わりたいという人が増えるよう、審判員の魅力を伝えていきたい」と笑顔を見せる。