相馬民謡の魅力...手拭いに、地元工房製作 9曲の歌詞染めこむ

 
折り畳んだ「みんよう手拭い」を冊子のようにめくる佐藤さん。「地元の文化を残していきたい」と話す

 相馬市黒木の障害者就労支援施設「工房もくもく」は1日、相馬地方の民謡の魅力を多くの人に知ってもらおうと、さまざまな歌詞を"収録"した「みんよう手拭い」を発売した。製作した所長佐藤定広さん(60)は「相馬の歴史や文化を知ってもらうきっかけにしてほしい」と話している。

 佐藤さんは相馬市出身。相馬高を卒業後、大学でデザインを学んだ。地元の建設会社などに勤務した後、通常の就労が困難な人に働く場所を提供したいと工房もくもくを設立。これまで、自ら描いた騎馬武者行列をあしらった「相馬野馬追手拭い」など地元にこだわった商品を作り、多くの人に愛用されている。

 みんよう手拭いは長さ約90センチ、幅約30センチ。相馬流れ山、相馬盆唄、かんちょろりん節、原釜大漁祝い唄など9曲の歌詞に、佐藤さんや利用者らが描いたイラストなどを添えた。アコーディオン状に折り畳んでめくると、それぞれの見開きページに一つの民謡が収まるようになっている。収録曲の一つで、相馬民謡の元祖とも呼ばれる「羽黒節」を広めたいとの考えから製作を思い立った。

 手拭いは紺と紫の2種類があり、1枚千円。施設の利用者が丁寧に袋詰めして店頭などに並べられる。スマートフォンで読み取ると実際に曲を試聴できるQRコードや曲の解説などを掲載したパンフレットも付いている。

 市内の浜の駅松川浦、船橋屋本店、千客万来館のほか、工房もくもくのオンラインショップで取り扱っている。問い合わせは施設(電話0244・26・4640)へ。