失敗しない屋根修理 伊達の業者がガイドブック、地震復旧の助けに

 
「瓦は昔ながらの究極の屋根材。正しい知識で屋根の修理をしてほしい」との思いを語る樋口社長

 "瓦屋根は災害に弱い"という風評を払拭したい―。昨年2月や今年3月の本県沖を震源とする地震など、近年多発する自然災害で瓦屋根が落下し、破損する住宅が多くあった。伊達市保原町の住宅建設業カノウヤの樋口静克社長(60)は「瓦は昔ながらの究極の屋根材。正しい知識で屋根の修理をしてほしい」という思いから「失敗しない屋根リフォームをするために読む本」と題したガイドブックを作成した。

 3月の地震では国見町で最大震度6強、伊達市や桑折町では6弱を観測。一部地域では地震から半年がたとうとする現在でも、屋根にブルーシートをかけている家や復旧工事中の家があり、復旧の遅れが出ている。

 同社にも地震直後から、瓦屋根修理に関する問い合わせなどが350件を超えた。樋口社長は「地元の瓦店や工務店には問い合わせが殺到し、修理が追い付いていないのが現状」と苦しい胸の内を話す。被災者のために協力したいと、熊本や千葉両県など県外から瓦業者が駆け付けたが、飛び込みで訪問しても住民は見知らぬ業者に用心し修理を断られるケースもあったという。「瓦店が減少している現在、回りきれず修理を待たせている。県外業者とも連携して、少しでも早い復旧に全力を尽くしたいと思った」と作成の経緯を明かす。

 ガイドブックでは、地震で瓦屋根が壊れた原因や耐震性を高める修理工法▽修理する際に確認するべき五つのポイント▽施工業者を見極める三つの質問―などを図解や写真入りで約40ページにまとめた。樋口社長は「不審な業者ではないか、見積金額や内容は大丈夫か、何かあった時に対応してもらえるかなどが業者選びに重要」と指摘。「家のメンテナンスは一生続く。建築やリフォームは業者によってさまざま。この本が信頼できる業者を見極める一つのヒントになればうれしい」とほほ笑んだ。

 ガイドブックの問い合わせは同社(電話024・575・2308)へ。

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作成されたガイド本