地域協力隊活動集大成、漆芸家・吉田さん 喜多方で技術磨き個展

 
地域おこし協力隊の集大成として展示会を開いている吉田さん

 喜多方市地域おこし協力隊で漆芸家の吉田真菜さん(30)は26日まで、同市のカフェ「食堂つきとおひさま」で個展「掻(か)いて塗って食す展」を開いている。任期満了に伴い12月末で退任するため、個展を3年間の活動の集大成と位置付けた。吉田さんは「ようやく喜多方で個展を開催できる。活動の集大成を見てほしい」と笑顔で来場者を迎えている。
 
 年末で退任、故郷広島で専門店開店へ

 吉田さんは広島市出身。広島市立大の学生時代に会津を訪れ、昔ながらの技法を守りながら丁寧に漆器を作る職人の姿に感銘を受け、喜多方市地域おこし協力隊となった。

 会津喜多方漆器商工協同組合に所属し、漆の採取や漆器作りなどに挑戦してきた。吉田さんは「全国で漆器作りの機械化が進む中、一つ一つ丁寧に作る会津漆器の職人が格好良かった。職人と一緒に活動できて勉強になった」と振り返る。

 会場には鮮やかな色合いと手触りの良さを感じさせる茶わんや、ぐい飲み、箸置きなど約100点が並んだ。「実際に食事で使って漆器の良さを感じてほしい」とのこだわりから、着任時に掻いた漆を使って「曲げわっぱ」を作り、カフェのご飯やおかずを詰め込んだ「ごはん入りのわっぱ弁当箱」として販売している。

 吉田さんは退任後、広島県庄原市で漆器専門店を開店する予定だ。「優れた保温性など漆器の素晴らしさは現代でも通用する。喜多方で学んだ技術を生かし、若い人が手に取りたくなるような商品を作っていきたい」と意気込んでいる。

 時間は午前11時~午後6時。入場無料。火、水曜日定休。問い合わせは食堂つきとおひさま(電話0241・23・5188)へ。