「酒蔵と接するきっかけに」 豊国酒造、10月交流施設オープン

 
「酒蔵と人々の距離を近づけたい」と話す矢内さん(左)と増成さん

 古殿町の豊国酒造は10月1日、敷地内に交流施設「kuranoba(クラノバ)」をオープンさせる。イベントを開きたい人や、カフェなどの営業体験をしたい人に貸し出す。同社は「酒蔵を、酒を造り、売るだけの場所ではなく、飲食ができたり、さまざまなことを学べたりもする場所にして人々との距離を近づけたい」としている。

 施設は1915(大正4)年に建てられた蔵を改修した木造2階建てで、キッチンなどを備える。社員の休憩所や食堂として使いながら、イベントや会合を開きたい人に貸し出す予定だ。

 9代目蔵元の矢内賢征さん(36)は「より地域に関わる酒蔵にしたい」という思いから整備を決めた。「お酒を飲まない人や子どもが酒蔵と接する機会が増えることで興味を持ってもらえれば」。施設の使い方はイベント開催のほか、店舗の営業体験やテレワークなど幅広く想定している。利用者が希望すれば、空いている時間に副業として酒造りを手伝ってもらうことも考えている。

 10、11月には土、日曜日を中心に、カフェや雑貨の販売、本の読み聞かせなどのイベントが予定されている。施設の管理人を務める増成育恵さん(36)は「やりたいことがある人に(施設を)育ててもらいたい」と話す。

 イベントの情報はクラノバのインスタグラムアカウントで発信している。問い合わせはインスタグラムのダイレクトメッセージかメール(kuranoba.furudono@gmail.com)で。