舞台でウクライナ感じて! キーウバレエ最高位・長沢美絵さん

 
バレエの公演で踊る長沢さん

 ウクライナの首都キーウで活動する名門バレエ団「キエフ(キーウ)・クラシック・バレエ」で最高位ダンサーのプリンシパルを務める長沢美絵さん(36)は27日、棚倉町文化センター「倉美館」で行われる同バレエ団公演「チャイコフスキー 夢の3大バレエ」に出演する。長沢さんは「私が舞台に立つことでウクライナを身近に感じてもらえたら」と話す。

 侵攻機に日本に帰国

 埼玉県出身の長沢さんは、2005(平成17)年にロシアの名門バレエ学校「ワガノワ・バレエ・アカデミー」を卒業。ドネツク国立バレエで活躍した後、10年にキエフ・クラシック・バレエに入団した。同バレエ団ではプリンシパルとして活躍していたが、ロシアによるウクライナ侵攻が全てを変えた。侵攻直前の今年2月中旬、日本政府の要望で家族とともに帰国し、埼玉県の実家に避難した。

 その後のウクライナは戦渦が広がり、現在もロシアによる侵攻が続く。現状に胸を痛める長沢さんは「今までの日常がどれだけ幸せだったかを実感した」と振り返る。

 日本に来て約半年間はバレエの講師などをしながら今回の公演に合わせてレッスンに励んだ。ウクライナの団員も今回の来日公演に合わせ、隣国のポーランドでリハーサルを続けてきたという。

 長沢さんが福島での公演に参加するのは4年ぶりだ。公演には団員で夫のエフゲニー・ペトレンコさん(28)も出演する。長沢さんは「団員のみんなと一緒に舞台に立てることがうれしい。バレエの独特の雰囲気を楽しんでほしい」と意気込む。

 27日、棚倉で公演

 公演は27日午後6時30分開演。「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」などの音楽に合わせ、クラシックバレエを披露する。入場料は全席指定5500円(前売り5000円)。問い合わせは倉美館(電話0247・33・9610)へ。