移住者つながる食卓に 古谷さん、楢葉にシェアハウスオープン

 
管理人の古谷さん。「移住者が集まる交流拠点にしたい」と夢を語る

 楢葉町のJR常磐線木戸駅近くに5月、賄い付きのシェアハウス「シェアハウスと食堂 kashiwaya」がオープンした。「移住者が集まる交流拠点にしたい」。管理人の古谷かおりさん(38)は笑顔で夢を語る。

 施設はかつて旅館だった建物を町が改修した。部屋は旅館当時の畳を残しながら一部をフローリングにリフォームし、懐かしい雰囲気が感じられる室内になっている。全部で7部屋あり、県外からの移住者を中心に4部屋が使われている。

 オープンに当たり、古谷さんが「どうしても」とこだわったのが「賄い」だ。千葉県佐倉市出身の古谷さん。自らも移住者として、町内でかつてシェアハウスを利用していた経験がある。しかし「ただ住むだけで周囲とのつながりが広がらなかった」のだという。

 「食卓を囲み人とのつながりをつくりたい」。賄い付きは、古谷さんの強い思いからだった。双葉郡で取れた食材を中心に古谷さんが朝食と夕食を提供している。

 オープンから5カ月が経過し、利用者同士で自主的に畑作に取り組むなど、シェアハウスを軸にしたつながりも生まれているという。現在食堂の利用はシェアハウスの利用者に限られているが、12月からは一般客向けに料理の提供も始める予定。古谷さんは「『kashiwaya』をきっかけに、楢葉の交流人口を増やしていきたい」と力を込める。