新たな拠点「ものづくりの場」シェア 浪江の建築事務所が併設

 
浪江町に共有スペース併設の建築設計事務所を開設した渡部さん

 浪江町の建築設計事務所Fimstudio(フィムスタジオ)代表の渡部昌治さん(40)は同町川添地区にオフィスを完成させ、10月29日に開所した。「Share Place STUDIO(シェアプレイススタジオ)B―6」と銘打ち、誰もがものづくりの場として使える共有スペース「シェアアトリエ」も併設した。

 東京電力福島第1原発事故に伴い、浪江町民が避難生活を送っていた本宮市の仮設住宅の部材を再利用した。渡部さんが昨夏から建設工事を進め、広さ約120平方メートルの平屋に事務所のほか、ものづくりの場やコワーキングスペース、シェアオフィスとして利用できる共有スペースを設けた。建物名には仮設住宅の棟番号だった「B―6」を入れた。

 同町川添地区出身の渡部さんは震災後、元々興味があった建築を学ぼうと日大工学部、同大学院で建築学を学んだ。南会津町の建築設計事務所での勤務を経て昨春に帰郷して独立。建築設計や改修、イベントレイアウトなどを手がける。

 オフィス周辺ではJR浪江駅前の再開発や、福島国際研究教育機構の整備など大規模事業が進む。渡部さんは「浪江の復興で大きな動きがある中、住民が小さなところから町づくりができる拠点になればうれしい」と話した。

 共有スペースの利用に関する料金や使い方は相談しながら決める。問い合わせは渡部さんにメール(watanabe@fimstudio.jp)で。