「宮本百合子賞」 正賞に郡山七中・伊藤さん、行健中・紅林さん

 
百合子賞正賞の伊藤瑠美さん(右)と紅林愛美さん

 郡山市ゆかりの作家久米正雄、宮本百合子を顕彰する第61回久米賞・百合子賞で、最高賞の正賞に、百合子賞(女子対象)の小説部門で伊藤瑠美さん(郡山七中3年)の作品「その先の光へ」と、詩部門で紅林愛美さん(行健中3年)の作品「空のうた」が選ばれた。実行委員会が9日、市役所で記者会見を開き、発表した。久米賞(男子対象)の正賞は該当者がいなかった。

 伊藤さんは「いかに自分の周りの出来事を知っているか、それが全て」との思いから、中学校生活での息苦しさや「学校生活は情報戦だ」と考えていた自分の至らなさなどに気付き、成長の過程を巧みに描いた。

 紅林さんはロシアによるウクライナ侵攻などを受け、平和とは何かを想像。夕焼けや星座などの自然の描写とともに、同じ空の下で平和を願う気持ちを豊かな表現力や感性でしたためた。

 両賞は同市の中学3年生を対象に、小説と詩の2部門で毎年作品を募集している。今年の応募総数は昨年より約3倍増の237点で、内訳は小説41点、詩196点だった。

 授賞式は23日午後1時30分から、同市労働福祉会館で行われる。式典後の午後2時45分から、同市生まれの小説家古川日出男さんが「未来は君らの手のなか」を演題に講演する。定員は35人で先着順。参加費無料。問い合わせは郡山青年会議所(電話024・932・2289)へ。