会員制「定額タクシー」好評! 郡山、高齢者や子育て世代に需要

 
タクシーの乗車体験に臨んだ説明会の参加者ら

 郡山観光交通(郡山市)は同市安積町の住民を対象に、決まった月額を支払うと乗り放題になる会員制の定額タクシーを本格導入した。

 高齢者の運転免許証の返納が広がる中で利用者の利便性向上を図るとともに、運転手の勤務環境を安定化させる狙いがある。

 月額は安積町内の乗り放題が1万円で、エリアを市内に広げると3万3000円。郡山観光交通は社会実験として定額タクシーを2018年に試行的に始め、今年4月に本格導入した。同社によると、定額タクシーの本格導入は県内初という。

 サービスが本格的に始まってから半年以上が経過し、現在は地域の100人以上が会員として登録するなど好評を集めている。高齢者が買い物や病院へ向かう移動手段にしたり、子育て世代が子どもの塾の送迎に使ったりと幅広い利用があるという。

 会員制の定額にすることで運転手の勤務内容や給与の安定につなげるとともに、「会ったことのない人を車に乗せる」といったタクシー運転手のイメージを払拭してなり手不足の解消を図る目的もある。山口松之進社長は「将来的には安積町からさらにエリアを広げ、利用者の役に立つ事業にしていきたい」と話している。

 ドライバーも募集

 郡山観光交通は、定額タクシーの運転手を務める「コンシェルジュドライバー」の募集を始めた。タクシー運転と併せて利用者の荷物を運ぶなどのおもてなしサービスを提供する新しい職種で定額タクシーと組み合わせて利用者のニーズにきめ細かく対応していく。

 荷物の運搬のほか雨天の際は傘を差して誘導するなどのおもてなしをする。タクシーを利用した個人旅行のプランを作成するなど利用者に寄り添ったサービスも提供する。説明会が10日、郡山市の郡山観光交通で開かれ、参加者が乗車体験や社内見学などに臨んだ。

 コンシェルジュドライバーは「育児・介護と仕事を両立させたい」といった人の採用を見据えており、短い時間での勤務も可能。問い合わせは郡山観光交通(電話024・945・0700)へ。