駅前階段に鍵盤...古関裕而メロディー、福島市 観光客おもてなし

 
おもてなし階段の踏み面。階段をピアノの鍵盤に見立てた

 福島市出身の作曲家古関裕而や地域の魅力をデザインした「おもてなし階段」が同市のJR福島駅東口の駅前地下歩道に完成し、13日に現地でお披露目式が行われた。デザインを手がけたのは、福島学院大情報ビジネス学科の学生19人。新たな装いに生まれ変わった階段が駅利用者や観光客らを迎えている。

 観光客に「古関裕而のまち」をPRし、駅周辺のにぎわい創出につなげようと市と同大が連携し、おもてなし階段の制作を進めた。

 学生が考案した階段のデザインは側面と踏み面に施された。側面には、青空を背にタクトを振る古関と市公式キャラクター「ももりん」などが描かれた。踏み面には、ピアノの鍵盤が描かれている。音は鳴らないものの、名曲「栄冠は君に輝く」「高原列車は行く」の鍵盤をなぞりながら、階段の上り下りを楽しめる。

 セレモニーには木幡浩市長や学生、古関の長男正裕さんら約20人が出席。参加者は階段を下りながら「栄冠は君に輝く」を合唱し、完成を祝った。同大の天倉有紗さん(1年)は「福島市の玄関口として活用されてほしい」と期待した。

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古関の楽曲を歌いながら、階段を下りる出席者