カタールで「福島復興」語~る、W杯会場ゴミ拾い表彰の福島大生

 
カタール大の学生に被災地の現状について発表する木幡さん(右)(木幡さん提供)

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の日本―ドイツ戦後に、観客席でごみ拾いをして大会関係者から表彰を受けた福島大4年の木幡裕紀さん(22)は、カタールで本県の現状を伝える活動にも取り組んだ。

 木幡さんは、日本のサポーターが企画した被災地の若者をW杯に招待するプログラム「トモにカタールへ」の一員として参加。スタジアムでは「福島」と書かれた鉢巻きを着けて日本代表に声援を送った。

 原動力は「福島に対する無関心をなくしたい」との思いだ。南相馬市出身の木幡さんは、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した古里の現状を間近で見てきたからこそ、思いは強い。

 スタジアム外では、カタール大の学生に対して本県の復興状況を発表した。「ありのままの福島を伝えたかった」。同じく南相馬市出身の鈴木朝日さん(東北福祉大4年)と一緒に活動。本県産のモモジュースを学生に贈り、食の魅力もPRした。学生からは「おいしかった」「福島に行ってみたくなった」との感想をもらったという。

 「福島(の現状)を伝えることができて良かった」と話す木幡さんは、12月1日に帰国する予定だ。卒業後は南相馬市で就職する見通しで、「地元の魅力向上につながる仕事をしていきたい」と決意を語った。