福島大環境放射能研究所で研修...ブルドー博士 ウクライナに帰国

本県での思い出を振り返り笑顔を見せるブルドーさん
8月から福島大環境放射能研究所(IER)で研修していたウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所のオレナ・ブルドー博士(39)が研修を終え、今月中に帰国する。最新技術の習得や東京電力福島第1原発の視察など、本県を拠点に約4カ月を過ごし「多くの人の支えで日本の研究者と研究できた。得た知識を母国のために活用していきたい」と語った。
IERは、ウクライナと共同で放射能汚染地域の有効活用について研究している。ロシアの軍事侵攻によってウクライナでの研究が中断し、研究環境が悪化。放射線生物学が専門で、チェルノブイリ原発事故被災地に生息する野生ネズミの放射線影響を調査するブルドーさんを受け入れた。
ブルドーさんは廃炉作業や除染事業、復興への取り組みを視察。IERなどで最新機器の利用法や染色体解析の手法などを習得した。「福島第1原発と美しい海との対比、周辺の街の人々の暮らしが印象に残った」と振り返る。
母国では戦争が続く中で「日本で研究を続けたい気持ちはあるが、ウクライナにいる家族とも会いたい」と心情を吐露。「ウクライナでは人々が厳しい生活を送っている。日本の皆さんの支援をお願いしたい」と話した。
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