タクシー会社内に宅配ピザ店 郡山、運転手空き時間活用×副収入

 
郡山店の前で握手を交わす西條社長(右)と宮下社長

 タクシー会社などを運営する西条タクシーグループ(郡山市)は、ピザ店をチェーン展開するストロベリーコーンズ(仙台市)とフランチャイズ契約を結び、グループ会社の西条タクシー(郡山市)敷地内に配達専門のピザ店を開設した。配達は副業としてタクシードライバーが担い、新型コロナウイルス禍で減少する収入の確保につなげる。

 店舗名は「ナポリの窯・ストロベリーコーンズ郡山店」で、12日に営業を始めた。通常の店舗では、店内でピザを焼く仕事と配達をスタッフが兼務するが、同店では完全分業制とする。

 空き時間があるドライバーが配達し、売上金の一部がドライバーの収入になる。配達エリアは現在、店舗から半径数キロ程度だが、今後稼働状況を見ながら広げたい考え。配達を担うのは西条タクシーなどグループ4社のドライバー約130人で、グループによると、タクシー会社が「企業内副業制度」としてピザ店を活用するのは全国初という。

 新型コロナ禍で飲食店の利用が減りドライバーの仕事が激減する中、「ドライバーのなり手不足が進み、業界が成り立たなくなる」と考えた西條勝昭社長がストロベリーコーンズの宮下雅光社長に契約を提案した。15日に郡山市で記者会見した2人は「業界のモデルケースにしたい」と語った。

 郡山店は配達専門でテイクアウトはできない。配達は税込み1500円以上から。営業時間は午前11時~午後9時30分。注文は郡山店(電話024・954・6006)へ。