人気の味...楢葉フレンチ 「オリーブ」オープン1年、復興後押し

 
「食を通じて復興を後押ししていきたい」と意気込む小田さん

 太平洋を望む楢葉町の天神岬スポーツ公園のしおかぜ荘にある展望レストラン「オリーブ」は今月、オープンから1年を迎えた。地元食材を使った本格フレンチが味わえるとして人気を集めている。腕を振るう総料理長の小田泰介さん(57)は「あっという間だった。これからも食を通じて復興を後押ししていきたい」と意気込む。

 小田さんは東京都八王子市出身。高校卒業後、手に職を付けようと首都圏を中心に展開する高級鉄板焼き店「うかい亭」に就職した。料理経験はほぼなかったものの必死に修業を積み、その後は自分の店をオープンさせるなど、料理人としての腕を磨いてきた。

 転機が訪れたのは6~7年ほど前。知り合いのつながりで小田さんを知った楢葉町の松本幸英町長が、当時小田さんが働いていた東京の店を訪れた。その味にほれ込んだ松本町長は「料理で町の復興を支えてほしい」と、町に来るよう誘った。

 楢葉に縁がなく迷いもあったが、「職人として、期待に応えたい」と2016(平成28)年に移住。海が近くにある環境にも引かれた。昨年12月3日に店をオープンした。

 店では町のサツマイモや、本県沖で取れた魚介類「常磐もの」などを使った料理を季節に応じて楽しめる。双葉郡でコース料理を楽しめる店として地元住民を中心にリピーターが増えているほか、視察で訪れた政府関係者や内堀雅雄知事も来店し、楢葉の象徴として知名度を上げている。

 小田さんは「店のフレンチが双葉郡に足を運ぶきっかけになれば」と話す。その上で「予定が決まったら早めに予約してもらえるとうれしい」と笑った。

 完全予約制。予約は2人から受け付けている。予約や問い合わせは、オリーブ(電話0240・25・3113)へ。