若隆景、若元春同時三役 「夢のよう」温泉駅の八百屋・後藤さん

 
新年から貼り出す手書きポスターを手に、大波3兄弟にエールを送る後藤さん

 「ものすごいこと。夢のようですよ」。福島市飯坂町の福島交通飯坂線飯坂温泉駅で「温泉駅の八百屋」を営む後藤己好(みよし)さん(69)は、同市出身の若隆景関と若元春関が成し遂げた31年ぶりの「兄弟同時三役」を喜ぶ。店では2人が勝った翌日の割引セールを実施しており、後藤さんは来年1月8日に初日を迎える大相撲初場所を心待ちにしている。

 店の名前は「フレッシュみよし青果飯坂温泉駅店」だが、温泉駅の八百屋として親しまれている。兄弟のどちらか1人が勝ったら翌日は10%引き、2人とも勝ったら15%引き―。郷土力士の活躍を願って始めたセールはすっかり定着し、場所中は普段以上に店内が活気にあふれる。後藤さんと相撲談議に花を咲かせるファンもいて、後藤さんは「皆さんが2人の勝ち星を望んでいる。利益は減ってギリギリだが、本当にありがたい」と目を細める。

 「地道に勝ち星を積み重ねた結果でしょう」。若い頃から相撲が好きで、相撲通でもある後藤さんは若元春関の昇進の理由を分析し、「野球の大谷翔平選手やサッカーのメッシ選手のようにヒーローが生まれてこそ盛り上がる。2人にはさらに上を目指してほしい」とエールを送る。

 正月休み明けの来年1月5日から店の営業を再開する。「すぐに初場所。来年も忙しくなりそうです」。大波3兄弟へのエールを手に、後藤さんは来年の活躍に太鼓判を押した。