訪問介護で家族支援 看護師・小野さん、いわきに拠点1月設立

 
「介護する家族や1人暮らしの高齢者を支援したい」と話す小野さん

 医療生協訪問看護ステーションかもめ(いわき市)の看護師小野慶子さん(56)は1月、高齢者や障害者の家族らを支援する有償訪問ボランティア組織の「キャンナスいわき小名浜」を設立する。小野さんは「忙しい家族に代わってお手伝いをしたい。仕事を休んでいる看護師が復帰するきっかけにもなれば」と話している。

 キャンナスは37都道府県で活動する全国訪問ボランティアナースの会で、県内には南相馬市、白河市、福島市に拠点がある。東日本大震災をはじめ被災地でのボラティア活動にも取り組んでいる。

 小野さんは約20年にわたり訪問看護に携わってきた。その中で「介護、医療保険の枠内では支えきれない部分があると思っていた」と説明する。キャンナスの菅原由美代表の著書を読んだことをきっかけに、昨年8月から設立に向け準備を進めてきた。

 これまでの経験から、デイケアを利用してほしい家族と、家に居たい本人との思いにずれがあるケースもあった。小野さんは「面倒を見る家族が思うように外出できず、自由がないと感じた」と語る。

 キャンナスいわき小名浜は家族が出かけている間の見守り、1人暮らしの高齢者の散歩や買い物などの支援を一定の金額で担う。さらに小野さんは「仕事を離れた看護師は復帰した現場で戸惑うことがある。このボランティアが仕事を再び始めるきっかけになれば」としている。

 1月6日に同市で菅原代表を招いた発会式を行う予定だ。当面は同市小名浜を対象とするが、「仲間が増えれば市内でエリアを広げたい」とする。問い合わせは小野さん(電話090・6227・1424)へ。