地域の魅力発掘...近隣限定ツアー、猪苗代の協力隊員 旅行業営む

猪苗代町地域おこし協力隊の加藤律樹(りき)さん(27)が、近隣限定の旅行業「カトリップ」を設立した。昨秋からクルーズツアーやブドウ畑ツアーを企画し、新しい旅行スタイルを提案している。加藤さんは「周辺地域の新たな魅力を発掘して町を盛り上げたい」と話す。
埼玉県出身の加藤さんは2018(平成30)年から裏磐梯のリゾートホテルに勤務。旅行企画に興味を持ち始めたことからホテルを退職して昨年5月に協力隊に就任し、近隣市町村が営業範囲の「地域限定旅行業」を開業した。
ツアーの第1弾は、船上レストランとして復活した猪苗代湖の観光遊覧船「かめ丸」のサンセットクルーズツアーを昨秋開催。第2弾は郡山市湖南町のワイン用ブドウ畑で枝切りやクリスマスリース(輪状の装飾品)の制作が体験できるツアーを昨年12月に行った。
いずれの企画も予想以上に参加者が集まり「1年目にしては十分な手応えだった」と振り返る。次回の企画は、裏磐梯でスノーシューを履いて雪原を歩きながら星空を眺める体験会を今月中に開催予定だ。
事業者名は自身の名字をもじって地元の友人が命名してくれた。ロゴマークはデザイナーの知人に制作を依頼。猪苗代湖の水面に映る磐梯山がモチーフで、無限の記号にも見えるようにして「人とのつながりを猪苗代から無限に広げたい」という思いを込めた。
加藤さんは「町内を基盤にしながら少しずつ会社の規模を大きくし、将来的には教育旅行も扱えるようにしたい」と話している。
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