ドローンスクール開校 二本松の寝装具店・鉄扇屋

 
事業再構築に向け、倉庫を活用して開校したドローンスクール

 寝装具の製造、卸売などを手がける鉄扇屋(福島県二本松市)は、国土交通省認定の管理・講習団体日本ドローン機構と業務提携し、JDOドローンスクール福島二本松校を開校した。生活様式の変化で布団需要が低迷する中、国家資格制度が始まったドローンの操縦免許に着目し、事業の再構築につなげる。

 同社は、製綿業として1925(大正14)年に創業。寝具の製造のほか、布団の打ち直しや貸し出し、カーテン販売などを展開する。ただ寝具が布団からベッドに代わるなど経営環境が厳しい。新事業を模索していた2021年秋、知人から同機構を紹介され、スクール開校に着手。二本松信用金庫の支援で事業再構築補助金を受け準備を進めた。

 スクールは、店舗近くの鉄骨平屋の倉庫(延べ床面積約660平方メートル)の半分を練習場として活用。練習用のドローン約15機をそろえ、同機構のプログラムに基づいて講習を進める。インストラクターは、寝具営業担当の男性社員を中心に養成した。

 プログラムは、ドローンや航空法の基礎をはじめ、目視外、夜間飛行など業務利用のための知識・技術までカバーするコース(3日間、13万2千円)などがある。同社によると、同コース修了が操縦免許に必要だという。今後、個人ユーザーだけでなく、県内JAの組合員への販売会など本業で培った販路を生かし、農業や測量といった事業者に受講を働きかける考え。佐藤順一社長は「流通や測量、農業などの分野で免許取得のニーズが高まる。ドローン事業を発展させたい」と話した。