演劇の力で町を元気に、富岡でイベント 合唱で古里への思い新た

 
復興に向けて歩む町民の心情を寸劇で表現した富岡町民劇団

 NPO法人富岡町3・11を語る会が初めて主催した富岡演劇祭は20日、同町の文化交流センター学びの森で始まった。演劇を介して町内外の人たちがより広くつながれる場をつくろうと企画した。「ゲキ(劇)でゲンキな町づくり」をテーマに、県内外の劇団17団体が出演。大道芸や朗読、ワークショップもあり、多彩な公演を繰り広げることで町に元気を届ける。22日まで。

 初日はオープニングセレモニーが行われた。舞台のスクリーンには、東日本大震災当時や東京電力福島第1原発事故による避難指示解除後に町内で撮影された写真などが投影され、富岡町民劇団員が寸劇を通じて復興へと歩む町民の心情を表現した。

 富岡小の児童が登壇し、町民劇団員と共に校歌を元気よく合唱した。参加者も一緒に町民歌を歌い、古里への思いを新たにした。

 同NPOは、震災と原発事故からの復興を目指して語り部の育成や伝承活動を展開し、失われた地域コミュニティーの再生に取り組んでいる。青木淑子代表は開幕のあいさつで「人の心に届く表現こそ復興の原動力だ。(演劇祭が)これからの富岡町や双葉郡の明るい道筋となることを信じている」と意義を強調した。

 きょうシンポジウム

 2日目の21日午前11時から「演劇は町をゲンキにできるか?」と題したシンポジウムが開かれる。劇作家平田オリザさんや合田哲雄文化庁次長ら4人がパネリストを務める。

 観劇やワークショップの参加は有料で、シンポなど一部無料のプログラムもある。

 問い合わせは同NPO富岡事務所(電話0240・23・5431)へ。