紙ごみトイレ紙に 喜多方、関連事業所タッグ「地域で循環確立へ」

 
紙ゴミから生まれたトイレットペーパーの普及に力を入れる荒川社長(左)と橋谷田代表

 ごみの減量やリサイクルの推進が求められる中、喜多方市では地元の紙ごみを再活用したトイレットペーパーを普及させる取り組みが進められている。発起人は、同市で卸業などを手がける橋谷田商店の橋谷田周平代表(34)と、同市の資源リサイクル業荒川産業の荒川健吉社長(44)の2人。「自分が出したごみが環境に優しい商品に生まれ変わる取り組み。賛同する仲間を増やし、この循環を確立させていきたい」と、2人は意欲を燃やしている。

 岩手県一関市の製紙会社が手がけるトイレットペーパーが2人をつないだ。同社のトイレットペーパーは、荒川産業が同市の事業所などから集めた紙ごみを原料の一部として使っている。橋谷田商店はこのトイレットペーパーを事業所や自治体に卸していた。橋谷田さんと荒川さんの地元でリサイクルを普及させたいという思いが一致。新たな取り組みを始めることになった。

 橋谷田商店が商品の納品先から紙ごみを受け取り、荒川産業に託す。荒川産業は企業などから請け負った紙ごみと橋谷田商店から託された紙ごみを製紙会社に納入。橋谷田商店が完成したトイレットペーパーを地元などの取引先に納品する―という仕組みだ。荒川さんは「橋谷田さんが収集に協力してくれることで、資源になる紙ごみが増える」と取り組みに期待する。

 今後、橋谷田商店は取引規模を広げ、身近な消費者が購入できる機会をつくる方針だ。賛同する企業や自治体を増やすため、協力する企業や自治体に対して、重さに応じた特典を用意することも検討している。橋谷田さんは「無理をせず、自然体で環境に貢献していく。取り組みを通じて同じ思いを持つ人が増えるとうれしい」と思いを語った。