おにぎり亡き祖母の味... 福島に専門店「ほっとする場所に」

 
「気持ちが落ち着くお店にしたい」と話す藤橋さん

 福島市仲間町の路地裏におにぎり専門店「いとえ」がオープンした。空き店舗を改装し、カウンター6席と小上がりを設けた店内には老舗のような雰囲気が漂う。店主の藤橋絵里さん(43)は「祖母の家のようにホッと気持ちが落ち着くお店にしたい」と一つずつ心を込めておにぎりを握っている。

 メニューは佐渡のあごだし銀鮭(ぎんざけ)おにぎり(290円)、干しエビ入り厚焼玉子(170円)、からあげ1個(90円)、みそ汁と漬物のセット(280円から)など。おにぎりの具材は赤魚、漬けサーモン、銀鱈(ぎんだら)煮付け、明太(めんたい)クリームチーズなど日替わり。6日の開店から多くの来店客が訪れており、順調な滑り出しとなった。

 藤橋さんは福島市出身。新潟県新発田市に住んでいた母方の祖母の日下部ハツイさんの家を訪れるのが幼少期の頃からの楽しみだった。大好きだったのが帰る際にお土産として持たせてくれたおにぎり。祖母は約3年前に他界し、藤橋さんが思い出の味を思い描きながら、新潟県産米「こしいぶき」や主に同県の下越地方で仕入れた海産物などの具材を使った多彩なおにぎりを店で提供している。

 2021年10月から福島市の福島大近くの「コンテナカフェ」を借り、チャレンジショップのような形態でおにぎりを週1日ほど販売したところ、来店客が徐々に増加。手応えを感じ、自分の店を構えることを決意した。店のインスタグラムのフォロワーはオープン前から倍増し、現在は約2600人となっている。

 藤橋さんは「旬の具材が味わえるおにぎりを作っている。珍しいものもあり、種類は数え切れない。お客さんから『また来たい』と思ってもらえるようにできれば」と笑顔を見せる。
インスタで情報発信

 住所は福島市仲間町1の19。営業時間は午前11時30分~午後6時30分(ラストオーダー)で売り切れ次第終了。第1、3日曜日と第2、4の月曜日と火曜日が定休。店の情報はインスタグラム「おにぎり いとえ」で発信している。

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