浜街道トレイルへの思い語る 双葉でシンポ「愛されるルートに」

双葉町で22日に行われた「ふくしま浜街道トレイルシンポジウム」では、関係者が浜通りを南北につなぐ220キロのルート開通への思いを語り合った。「歩く旅」の愛好者は多いとされ、先行開通した青森県八戸市~相馬市間の東北太平洋自然歩道(愛称・みちのく潮風トレイル、1025キロ)では、交流人口の増加や移住につながっている。うつくしま浜街道観光推進会議は「愛されるルートに育てたい」としている。
長く歩く旅の道(ロング・ディスタンス・トレイル)は、米国などに著名なコースがある。国内で長距離トレイルの振興に取り組む長谷川晋さんは「歩く旅を楽しむハイカーは、それぞれの地域での人との出会いや交流を魅力に感じている。長い時間を過ごすことで地域の思いを共有し、それを外部に伝えてくれる存在になる」と述べ、トレイル開通が浜通りの今を伝える効果があると指摘した。
クロストークも
みちのく潮風トレイルを運営する、NPO法人みちのくトレイルクラブの相沢久美さんを司会とするクロストークセッションも行われた。相沢さんと長谷川さん、NPO法人福島ダイアログ理事長の安東量子さん、大熊町在住でHITOkumalab代表の佐藤亜紀さん、NPO法人中之作プロジェクト副代表理事の豊田善幸さんが、それぞれに開通に向けた期待感などを語った。
人気のあるトレイルコースには、ルート上の各地にハイカーを支援する人の存在があるという。お茶を出したり庭先に休憩用のベンチを置いたり、その支援の在り方はさまざまで、長谷川さんは「地元と交流できるという情報は、ハイカーの中で共有され、支援者に会いたくて旅をする人もいる」と述べた。
トークの参加者は、それぞれの地域でハイカーと地域住民を結び付ける役割に取り組むことなどについて意見交換した。
ロゴマークを発表
うつくしま浜街道観光推進会議は、ふくしま浜街道トレイルのロゴマークを発表した。
中央の線は、浜通りを貫くトレイルルートを表す。右の線は穏やかで風光明媚(めいび)な浜通りの海岸線、左の線は自然豊かな阿武隈山系をイメージした。
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