「しゃがむ土偶」発掘ものがたり、福島市 アニメでPR動画配信

 
動画「ぴ~ぐ~発掘ものがたり」のワンシーン。本紙記者も登場している

 福島市飯坂町東湯野の上岡遺跡から出土した国重要文化財「しゃがむ土偶」(愛称ぴ~ぐ~)。市は、出土の状況や経過をアニメで紹介する動画「ぴ~ぐ~発掘ものがたり」を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。作中には、貴重な土偶が出土したことを"スクープ"した福島民友新聞社の記者も登場している。

 しゃがむ土偶は約3500年前の縄文時代後期の集落跡から出土した。1952(昭和27)年12月15日、水田を桃畑にするために、水はけを良くする排水溝の掘削工事をしていた土地所有者の小原家の兄弟が見つけた。考古学に詳しい人が土偶の貴重性を認め、発見から3日後の18日付の福島民友朝刊で報じている。

 動画は「土偶女子」の先駆けとして活動する文筆家誉田亜紀子さんが脚本・監修、ヤミラさんがイラストを担当した。発見当時の様子について、親しみやすいイラストと味のある福島弁で紹介する。昨年12月から公開しており、市担当者は「しゃがむ土偶ぴ~ぐ~の魅力を多くの人に知ってもらえたら」と語った。

230127tiiki701-2.jpg1952(昭和27)年12月18日付の福島民友新聞の朝刊。しゃがむ土偶の出土をスクープした記事が大見出しとともに掲載されている

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