木質チップ会社設立 会津電力、バイオマス発電に向け

 

 会津電力(喜多方市)は、木質バイオマス発電で使われる木質チップの製造などを手がける会社「森のちから」(同)を設立した。2027年度までに、喜多方市で会津地方の森林資源を活用した木質バイオマス発電を始める計画で、森のちからの設立により木質チップの安定確保につなげる。

 年間で約2万5千トンの木質チップを製造する予定で、製造した全ての木質チップを使った場合の年間発電量は約1700万キロワット時で、一般家庭約3933世帯分の年間使用量に相当するという。25年度の本格稼働に向け、木質チップの作業場の確保や森林所有者との事業提携に向けて協議を進めている。

 今後、木材の伐採や木質チップの製造を担う従業員10人程度を募る。従業員は約1年間研修を経て作業に当たるようになる。このほか自治体や森林保有者らからの委託を受け、森林を管理する里山再生事業などにも取り組む。